「僕が、君の本当の居場所を探してあげる」
ついに始まった十五度目の〔花の時-モニア-〕の“時刻み”。
「僕と一緒に旅へ行こう」
ティオ・アルハルトは、小さなドラゴンのゾーラと共に旅に出ることを決意する。
それは、失ったゾーラの記憶を取り戻し本当の居場所を探すための魔法探しの旅だった。
しかし、ゾーラの答えは……?
――遥か昔。
マルーレの地を救ったという孤独な魔女――“千年魔女”がその死の間際に残した最後の魔法<ファンタジア>
誰もが求め、未だかつて手にいれた者がいないその未知の魔法を探すため、千年魔女の魔法が溢れるこの世界でいま、ティオとゾーラの旅は始まる。
『剣と魔法のファンタジー』
異世界大陸――マルーレ
かつて世界の魔法は魔女の支配下にあり、魔女は魔法を、人は剣を持って生きていた。
その最中、空に住む黒い竜が世界を襲う大きな災いが起り、滅びかけた世界を救ったのは、千年を生きた一人の孤独な魔女だったという。
竜は封印され、魔女は死に――。
竜との闘いにより砕け散った魔女の存在は世界に降り注ぎ、欠片は“星”となって人々に魔法の知識を与え、その奇跡は『世界に魔法が満ちた日』と呼ばれた。
しかし、たった一つだけ『望む者に全てを与える』と言われながらも、人に与えられず名だけを残した魔法があった。
<ファンタジア>――望む者に全てを与える魔法。
八百年の時が過ぎたいまでも、人は与えられなかった魔法を探す、魔法探しの旅に出る。
それは、今はもう誰も名前を覚えていない“千年魔女”の伝説の続きだった……。
「それが僕の望みだからーー」
■ティオ・アルハルト(15)
時刻の妖精モニアの祝福を受け、ゾーラと共に魔法探しの旅に出た少年。誰よりも何よりもゾーラが好きで、いつも一緒にいる。気が優しくやや頼りない一面もあるが、魔法探しへの想いは人一倍強く、やる時はやる。
『所詮、別れへの旅だ』
■ゾーラ
記憶を失い、大怪我を負ってモニアの森に倒れていたところをティオに助けられた小さなドラゴン。尊大な言動が多く馴れ合いを好まないが、ティオには懐いている(?)甘い果物が好き。
「……生意気よ」
■リオコ(18)
<ファンタジア>を“壊す”目的を持って魔法探しの旅をする、自称バウンティ・ハンターの魔法剣士。
素性は不明だが魔法の腕が立ち、しっかり者で博学で押しに弱い。生魚と暑さが苦手。
「俺が何とかしてやるって」
■キリル・ラーツ(23)
各地の闘技場を巡り、荒稼ぎをする賞金稼ぎの青年。
“時計台の守り人”の一族で、青い風見鶏のゴーレムが相棒にいる。いざという時には頼りになるけど、酒好きなのが玉に瑕。細かいことは気にしないタイプ。
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